そめたろのつぶやき

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一期一会

京都の春がソメイヨシノの開花のニュースとともに
やってきました。
長い長い冬がようやく終わりそうです。
今年、特に東北大震災の連日の報道を見るに付け
寒そうな被災地の皆さんの姿を見るたびに
本当に「せめて、早く暖かくならないかなぁ」と
思う毎日です。
ともかく、被害にあわなかった日本人が元気に!明るく!
思いやりの心で、
被災された方とこの国を支えて行かなければなりません。

そんな昨今、私は一期一会という言葉をとても意識しています。

生まれてきた不思議、出会った不思議、今自分達を取り巻く
環境の不思議、まさに運命とか宿命が絡み合って不思議なご縁に
生かされている自分とみんな、この社会を思わずにはいられません。
震災のせいでしょうか。今自分は被災しないで、東北の方々が
親子離れ離れになってしまったり、我が家を失ったりされている様子を
見て、「今、この瞬間」というのは、かけがえのないことなんだなぁと
つくづく思うのです。
ですから明日がくる、また次があると流されないでいたい
一期一会を大切にしたいと今まで以上に強く感じています。

去年の秋に、ご近所さまからのご紹介で、お付き合いをさせていただいた
お客様(Aさんとしましょう)からのご注文の横幕が
この春ついに完成しました。

当社には殆どエンドユーザーのお客様はお見えにならないのですが
あらかじめお見積をさせていただいたり、ご意見を伺ったりしていて
実際、お越になられ生地について染についてとご説明いたしました。
フェイス トゥ フェイスのいいところは、本当にお客様の思いが
ズバリ伝わることです。
このお仕事で本当に困るのは、ご使用いただく方から遠いということで
「本当に何を望んでおられるのか?」を時々、こちらがわからなかったり
履き違えたりすることです。

Aさんは都度都度、何度も出来上がるまで足を運んでくださり、
最後の最後まで私たちに「こういうのが欲しい」を伝えてくださいました。

色・デザイン・材質と思いを伝える文字・文言まで本当にこだわって
いらっしゃったので、私たちもついつい一生懸命させていただきました。

Aさんのお陰で「人のために一生懸命作りたい」という私たちとAさんの共通する
深い思いに改めて学びました。

Aさんはお勤めが花市場ということで、なんと来社の度にお花をお持ちくださいました。
おかげさまでAさんが来られたときにはいつもお花のある事務所でした。
うちでお花を活ける習慣がない私は、その度にドギマギしながら花瓶にお花を
活けました。お花がある事務所はなんだか愛おしくやさしい生き物がいるみたいで
お水を毎日取り替えたり、お世話をするうちにわたしまでやさしくなれるような気に
なりました。
また、不思議とお花があるとお客様が多いように思いました。気のせいでしょうか?
でもAさんは「花は人を呼ぶんですよね」って仰ったのでそんな効果があるのかも
知れませんね。
「お花は心をやわらかくしてくれる」って本当ですね!
 

足掛け半年程、忙しいときも寒いときもAさんは出来上がるまで来てくださり
この春完成となりました。
集合写真

猛奪守
京都市立西京極中学校の男子バスケットボール部さんの横幕です。
Aさん曰く、ご卒業される三年生の部員さんが「なんでもっと早く作ってくれへんかったん!」
と残念そうに言ったのを聴いて「そうか、そうやなぁ」と本当に思われたそうです。
今まで、部旗もなかったとのことを伺って、なるほど。。。
でも、最後の卒部試合に間に合って、使っていただけて良かったなぁと思います。

そして実は、この幕はは「おまけ付」だったんです。
初めてお越しいただいたとき、「幕を入れる袋はないですか?」と
Aさん。調べてみると専用の袋というのは以外にないもんなんです。
それならということで、当社で作らせていただいたのがこちら。
旗幕袋
かわいいです。これは父兄のお母様方に人気ということです。

これは、私たちにとって、旗や幕を作ることはプロであってもその後の
ニーズに対してまったく無頓着であったことと、
「ニーズは常に現場にある」
ということへの大きな気付きでした。
これもAさんとの出会いで学んだことでした。

Aさん、そして西京極中学校の男子バスケットボール部の皆さん、その父兄の方々
この度はご注文ありがとうございました。
私たちはAさんを通じて皆さんが本当に望む1枚を作ることを初心に戻って体験させて
いただきました。普段は当たり前にお客様のご注文に対して誠実に製作していても
なかなか出来ない体験をさせていただきました。
そして、いろいろな学びをいただきました。
ありがとうございました。

これからも私たちは一期一会を大切に
お客様の思いを染め上げていきます。

結びに、Aさんから頂いた沢山のお花の中から、ほんの一部ですがご紹介いたします。
ゆり


お花

カーネーション

ぼけの花




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東日本大震災 被災者の方々、心からお見舞い申し上げます。

週末、京都でも震度3の弱い揺れではありましたが、
非常に長く続く船酔いのような気持ちの悪い
地震がありましたがまさか、
その同じときに、関東東北であのようなひどい地震があったとは
その時はまったく、知るよしもありませんでした。

テレビの映像を見て本当に驚愕してしまいます。
こんな寒空の下、どんなに不安で辛い気持ちで
被災地の方々が
お過ごしだろうかと思うと
ここ京都があまりに普通な感じなのが
かえって申し訳ないくらいに思えてきます。

世界では先日ニュージーランドの直下型大地震があったばかり。
沢山の方々が犠牲になられて痛々しい気持ちでいたところでした。

亡くなられた沢山の方々のご冥福をお祈りするとともに
ご無事の方々が一日も早くもとの生活を取り戻されるよう
心からお祈りし、微力ながらすこしでも当社に出来る応援を
していきたいと思います。



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お客様と引染研修会 その3 完結編

さてさて、続きです。午前中は予行演習みたいな感じで進めていた引染研修。
お昼ごはんでパワー復活、刷毛(はけ)や染料、染場の寒さに少し慣れてから
とうとう本番、H社様の暖簾の染めをはじめます。
あらかじめ、生地に糊置きを済ませてあり、ちゃんと貼り木にかかった生地を
みなでグルリと取り囲みます。
地色はエンジ、一部黒が入ります。
さし
まずは細かいところを細い目の刷毛で染めていきます。
生地は張り木に取り付けられ例によって宙吊になっていますから
皆で染料を生地にこするように染めると実にゆらゆら揺れるのです。
「こら!揺らすな!」と怒ってもダメです!
そんなときには、刷毛を持っている手の小指で生地を押さえながら
染めるんですが、そんな小技も「ふーん、なるほど。」なのです。
さし3

この細かいところの色を染めることを「さし」といいます。
ま、色を指すのですよね。実に神経を使います。
小さいバケツから大きいバケツに持ち替えて
今度は、地色を染めます。こちらもムラになってはとても不恰好な
ものになります。
何と言っても「暖簾はお店の顔」ですからね!

さし2

うまく出来たかな?
白いところがまったく見えなくなるまで
きちんと染めたら出来上がり。
ご苦労様でした!
完成しました

今回、使用した染料は反応性染料。
アルカリショックで色を固着して水洗余分な染料と糊を落とし
乾燥させれば出来上がり。
今回の暖簾の縫製はH社様でしてくださることになりました。
Hのれん

後日お邪魔して、暖簾をかけてくださっていたのを撮影しました。

今思い出しても、本当に最後までニコニコの楽しい研修でした。
この便利な時代でも、やっぱり人と人、顔を合わせて
同じ空気を感じ、ともに何かをするというのはとても貴重で
価値のあることだなぁと実感します。
普段はお客さまと下請けという関係なのに、ともにモノヅクリを体験すると
社会的な関係性を飛び越えて、普通に人と人が時間を共有できて
面白いことを共感できることが素晴らしいことなんやと思えます。
その後、H社様とも今まで以上に親和感を感じるのは不思議では
ないですね。とても嬉しいことです。本当にご縁に感謝し、
今後ともこのご縁をともに大切にしていきたいと思います。
ありがとうございました。

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街でみかけたそっくりさん

今日の京都市内、とても強く冷たい風が吹いていました。
ちょっと冬本来の寒さに逆戻り。
関西の中でも京都は何気に気温が低いです。

そんな中、お客様のところへとウロチョロ車で市内を走っていると
なんとなく眺めていた車窓から、なんと!親戚?
とても他人とは思えないものを発見しました。
あわててカメラで激写。

このお顔、どう見てもうちの
「そめたろ」に似てはります。

この感性って改めてみると、そう多くないと思います。
だからなんとなく、親しみを感じてしまいました。
まさに他人の空似なんですが・・・。


そっくりさん
そっくりさん2


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お客様と引染研修会! その2

引染研修2
さて、無地染での練習をしたら今度はあらかじめ、前日に用意された
糊を置いた生地に刷毛(はけ)で染の実習、続いて糊おきにも挑戦です。
(実はお客さまの家紋をあらかじめ伺い、それを各人に染めて
いただいて仕上がったら各自楽しんでいただこうという趣向なのです。)

刷毛に染料を含ませて、たっぷり生地の上にこすりつけていくと
白い生地が染料に染まっていきます。その様子は見ていても
やってみても大変楽しいのですが、
「糊をおく」というのも意外に難しくてしかも、楽しいのです。
当社の場合、活性炭の入った黒い糊を使用します。一見、白い生地に
黒糊なので、そこがそんな風に染まるのか?と思われますが、実は
この糊は防染(ぼうせん)糊といってこの糊が固まって生地の上に
あるところは染まりません。つまり仕上がったら黒い糊のところは
白抜きになります。
糊おき
当社の場合、「型糊引染」とこの工法を言いますが、型糊=型を使った糊置きとは
枠に目のあらい紗を張ったスクリーンに型紙を貼って型枠を用意し
生地の上にセットしてその型枠に糊をのせ、しごいてやると
型紙の隙間から紗を通して生地に形を持った糊をつけることができます。
これを「糊おき」と呼びます。

糊おき2
意外とこの糊は硬いのですが、均等に糊を置かないと
糊層の薄いところは染料が越してきたりして白抜き部分の汚れの
原因になります。また、不均衡な糊置きは
白抜き部分の絵際の悪さの原因にもなります。
このへらの捌きが難しい・・・

そんな「むむむ」や「うふふ」を体験しながら
そろそろお腹も空いて来ます。正午過ぎ、一同近くの中華料理店へ。
昼食
普段、染の現場の社員さんにしても営業メインの社員さんにしても
お客様と一緒に食事の体験など、ほぼ皆無に等しいのですが、
一緒にものつくりを体験した仲間的な和やかな空気になっていて
本当に楽しくおいしくお昼をいただきました!

ばっちりパワー回復、さて後半は山場のH社様のお店用のれんに挑戦です!


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